ミックスについて、いま一番大事にしている考え方

コラム

ミックスについて

ミックスについて長くやってきて、今いちばん強く感じていることがある。
それは、なるべく「ミックスという行為そのもの」に時間を取られない制作を心がける、ということだ。

これは決して手を抜くという意味ではない。
むしろ逆で、これまでの経験の中で「安全な作り方」が少しずつ見えてきた結果だと思っている。

制作の段階で、
「この音、少し弱いな」
「ここ、なんとなく不安が残るな」
そう感じる音色は、あとで必ず足を引っ張る。

だから最近は、制作している時点で少しでも違和感を覚えた音は、最初から徹底的に詰めるようにしている。
納得できるところまで追い込んでおく。

経験を重ねると、ある程度のバランスは頭の中で計算できるようになる。
「この音色なら、あとでこのプラグインをかませば大丈夫だろう」
そんな判断もできるようになる。

ただ、ここに大きな落とし穴がある。

実際にミックスに入ると、
「あとで何とかしよう」と思っていた部分がすべてネックになる。
結果として、ミックス工程だけで膨大な時間が取られてしまう。

これは、何度も痛いほど経験してきたことだ。


ミックスの頭は、制作の頭とは別物

もうひとつ強く感じているのは、
ミックスに入った時の「頭の状態」は、制作している時とはまったく違うということだ。

ミックスに集中していると、
普段なら気にも留めない音まで聞こえるようになる。

その結果、
「こっちが気になる」
「いや、やっぱりこっちか」
と、バランスの修正がどんどんエスカレートしていく。

気づけばかなりストイックな状態になっていて、
「自分は今、何を目指して作業しているんだろう?」
と分からなくなることも、正直たまにある。

ミックスは冷静さが命なのに、
集中すればするほど視野が狭くなってしまう。
これは、ミックスという作業が持つ不思議さだと思っている。


一度、意識的に離れる

それを回避するために、
自分がいちばん大事にしている方法がある。

ある程度ミックスができた時点で、必ず一度離れる。

・人と会う
・街に出る
・まったく違う環境に身を置く

音楽から完全に距離を取る。

その状態で、時間を置いてからもう一度聞き直す。

すると驚くほど、
さっきまで見えていなかったものが見えてくる。

「なんでここに気づかなかったんだろう」
「ここ、明らかにうるさいな」

そう思える瞬間が必ずある。

場合によっては、
一日、二日寝かせることもある。
急がない。

この「距離を置く」という行為は、
ミックスにおいて本当に重要だと感じている。


時間が教えてくれることもある

さらに言えば、
その時は「最高だ」と思ったミックスが、
半年後に聞くと、まったく違って聞こえることもある。

あれだけ時間をかけて、
あれだけ悩んで分からなかった理由が、
驚くほど簡単に分かることがある。

「あ、この音、普通にうるさいな」
それだけだった、ということも少なくない。

これは失敗というより、
ミックスという作業の本質だと思っている。

時間が経つことで、
自分の耳も、感覚も、立ち位置も変わる。
だからこそ、当時は見えなかったものが見える。


ミックスの考え方と、不思議さ

自分にとってミックスは、
テクニックだけで完結する作業ではない。

・制作段階での判断
・ミックス時の集中状態
・一度離れる勇気
・時間を味方につける感覚

これらが全部つながって、
ようやく「納得できる形」になる。

これが、
今の自分が考えているミックスの向き合い方であり、
ミックスという行為の不思議さだと思っている。

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